■住みやすい (快適性と美しさの関係)
当社は、自然素材を使ったプランニング(ネン・ビカ と ネン・ビカプラス)と施工を行っています。独自の取り組みとしては、自然素材の家+ゼロ・エネルギーハウスの研究開発を行っています。その成果は実に現実的です。国交省が採択する補助事業「性能向上計画認定住宅」に毎年採択を頂き、さらに、2015年には「徳島県木の家コンクール」で最優秀知事賞を受賞させて頂きました。
この様に、研究開発の結果が数々の評価につながり、大変ありがたく思っております。
そもそも、当社の理念とは、快適性の追求は美しい家づくりにつながり、美しさの追求からは快適性は生まれない。という考えかた。ファッションで言えば、美しく見せる為のやせ我慢に当たります。建物でこれをやってしまうと、住みにくくて一生後悔する事になります。
■美しさの本質とは (美しさの向こう側)
内装が綺麗だとか、デザインがオシャレだとか、美しさとはそんな表面的なものを指すのでは無く、もっと本質的な意味を持つと考えてます。例えば、人は美しさを容姿から感じたり、漂う気品から感じたりしますが、人によって感じる部分は様々。でも、それは表面的なことであり、年月とともに消えていくはかなさを併せ持ちます。
しかし、それとは逆の美しさもあります。それは、内面からにじみ出る美しさのこと。人生の深みとでも申しましょうか。その人の本質から感じ取れる美しさのこと。それは、年月とともに増していくものであり、その人の内面から放たれる美しさです。まさに人生の量に比例し磨き上げられるもの。
それは言葉で感じたり、所作で伝わったり、視覚的な部分以外からやんわりと感じる不思議な力。やがてそれに心地良さをおぼえ、魅力的に感じる様になります。それこそ本当の美しさであると言えます。
建物にも同じ事が言えます。美しさの本質を持つ建物は、長年にわたり人生を支える基盤となり、そこで起こる経年変化でさえ深みに変えてしまいます。もはやその変化は劣化ではなく美しさの象徴。その事を当社では『経年美化』と言います。
美しさの向こう側に家族の歴史が透けてみえ、見る人に懐かしさと安らぎを与え、やがて心地良さへと変化する。これが、住みやすくて美しい家の真髄です。これを実現できるのは、正味の素材を使う技術力、素材の良さを引き出すテクニック、素材そのものに魅力を感じる素直な心。それらを持ち合わせた当社にしか出来ない特徴です。
■経年美化に変える (美のバランス)
沢山ある素材の中から、当社が選ぶのは県産杉と漆喰この2つだけ。あえて素材を絞り込むメリットは、①メンテナンスのしやすさと、②美しさの安定感にあります。
①メンテナンス
樹種によりメンテナンスは様々です。一概に無垢材と言っても大きく2つに分かれます。一年に一度落葉する広葉樹、年中緑を湛(たた)える針葉樹。それぞれ別の性質をもち、経年変化も違った形で現れます。さらに、そこからいろんな樹種に分かれ、メンテナンスもより複雑なものになります。その複雑さを無くす意味でも、ここは思い切って素材を1種類に絞り込み、その不便さを解消しました。
②美しさの安定感
経年変化がシンプルであるという事を指します。新築当時の美しさ(新しさ)は長続きしません。(当社では、新しさと美しさは別のもの考えます)しかし、唯一その変化を楽しめるのは自然素材です。とは言え、樹種によってその変化はさまざま。黒くなったり、赤くなったり、その理由は樹中成分タンニン量の違い。変化による色の違いは、きついコントラストになってしまい、激しい経年変化となります。しかし、素材を統一する事が出来れば、バランス良く経年変化をさせる事が可能です。当社ではその様に制御された経年変化の事を『経年美化』と呼びます。
経年美化
その美しさは人の心に語り掛ける何かがあります。新築当時も美しいが、営々と受け継がれた建物には、琴線に触れる飾らない美しさがあり、家族の歴史を受け止める広く大きな器の風格を感じます。それは、なにものにも変えがたく、そこに刻まれた小さなキズひとつにも思い出があり、時間をさかのぼり、いとおしい記憶の日々に出会う事が出来ます。
もはや実用的だとは言い切れないそのような事象は、人の心を和ませ家族の成長を感じるアルバムそのもの。
そんなドラマチックでノスタルジックな感覚を味わえるのは、木と漆喰で造られたお家だけ。建物に刻まれるキズ、心に刻まれる思い出、その両方が愛おしく感じられるのは、当社の建てる経年美化するお家、漆喰と木の家づくりです。
■想像をリアルに感じるご提案 (立体イメージ)
立体パース画像 実際の様子
ご依頼を受け、プランニングをスタートさせた後、お客様のご要望がプランに正確に反映されているかご確認頂く為に、まず図面をご覧頂きます。図面では確認する事が不可能な、空間の広がり、明るさ、日差しの差し込み具合、風の通り道、吹き抜け加減、かわいらしさ、やさしさ、遊び心、などの五感を刺激する要素の確認には、ウォークスルーと立体パースを使いプレゼンテーションをさせて頂きます。
例えば上の写真は、左が建築予定の建物を描いた3Dパースです。右は完成した実際の建物を撮影した写真です。いかがでしょうか、パースと写真は細部までほぼ一致しています。この様に、パースイメージとして、
細部まで細密に再現する事により、建築イメージをつかみやすく、より具体的なご提案としてお客様にご覧頂いております。
いろんな目線で確認できるウォークスルー
ウォークスルー(上の動画)は、建物を立体映像でモニターに映し出し、その中をあたかも歩いているように再現するプログラムの事で、お家が建つ前に、生活の様子を目で確認する事が可能です。
例えば、対面式流し台の場合、キッチ ンから流し台越しにリビングを眺めたイメージの確認が出来たり、吹き抜けを下から眺めたりと、その場の目線で360度どの角度からでも確認する事が可能です。建てる前から住んでからの事をご確認出来、お客様がお持ちのイメージと、プラン中建物のイメージの食い違いを、いち早く見つける事が可能です。もし、イメージと違うところが一つでもあれば、プラン変更を行い、ご希望のプランになるまで修正が可能です。
株式会社Ota建築設計では、お客様に寄り添い、自分たちに出来る事を精一杯お客様の為に発揮し、絶えず研究開発をおこない、いつも前を向いたご提案をさせて頂きます。そこが、当社の一番の特徴だと思っております。